【Review】吉原啓太 個展 ”Customized Animal”
本人が何と言うかは別として、本展はロマンティックな作品展となっているとぼくは思う。 自分がそう感じた理由を少し記しておきたい。 ロマン主義とは、18世紀後半のものであるが、その語源は、古代ローマ帝国までさかのぼる。文語として高度な文化を生成していた古典ラテン語に対し、民の使...
【Review】まみ、大野さん、石上さん、印象に残ったのをまとめて
最近は、自分のことで忙しくしていて、こちらの仕事はさぼり気味でした。 印象にのこったパフォーマンスをまとめて記しておきたい。 ▼Mami Kang Amsterdamに留学中の彼女は、作品ではないダンスのパフォーマンス。...
【Review】岡本和喜 個展
岡本和喜は、「水垣岡本」「ズガ・コーサクとクリエイト」などのユニットで活躍する芸術家、アーティスト。ひさびさの個展ということでした。 まず印象に残ったのは、作品の値段。2,000円と1万円。タップコンセントの材料費で1万円だそうです。なにかの素朴さ。...
【Review】吉川かおり ”Solo Clubbing”
「管理されざる」考え方、Natural BornのInnocence Natural Born Killersはウディ・ハレルソンとジュリエット・ルイス主演の、彼女の両親を殺し、その後も人を殺しまくりながら逃避行する映画だが、それにちなんで、吉川かおりのことをNatural...
きのうのきょう子
KITTYはお店だけでなく、都市・・・つーかやっぱりALTER CITY KITTYとノイズ でもでもきいた 血が濃くなりすぎたら生き残れない 必要なのはあたりまえのラブアンドピース 生物多様性への愛 カスからアホからゲスやらヘンタイやらフツウからキョウハクから...
【Review】Theatre & Noise
こいつは間違いない仕事だ。 正直ぼくは表現にもダンスにも厳しいとかいうような戯言や、彼の隠し玉のギックリ腰も関係なしだ。 彼の用意した、柔らかな目に見えない壁のような逆説の建築構造。すべてが繰り広げられて明らかになるそれは、宙吊りされ、抽象化した純粋個性によって加減乗除され...
【Review】 美術とノイズ 即興の脱領土化・機械化
セラピィプロ。http://www.nihonriko.co.jp/product/product_06.html 波形のコントロールが可能。生産年は不明だが、古いものに見受けられる。スピーカーはSansui APS1400 ↓...
【Cross literal modernité】彼女の文脈、彼の文脈、その現代性
登場人物たちは、現実の世界の中ではなく、個々の内に暗示的に潜む文脈の中に生きており、本人たちが直面する現実の世界の風景から超出する ”もうひとつの世界” に生きつつ、ときにその文脈に、関係した文章を書きつける。 どのようにして彼、彼女を知ることとなるのだろうか。そもそも知っ...
【Review】”おとこのフェミニズム”
企画が良い機会をつくったのではなく、いまその機会をのちへの問いかけにしなければならない。 きょう、あしたとこのセンシティビティを繋げていくために。 男女の性差にかかわらず、基本的に差別というものはするのではなく、してしまっているものだ。彼女が主張する差別の端的な例に、男性が...
EL HABLADOR 隣島奥のかたりべ
輝く未来と淡い現在より、濃い機会はもうとっくのむかしにはじまっているよね 墓場までは金を持っていけないという絵を買った ぼくは詐欺師になった 「よそものがもたらす価値あるものとは何かね」「音楽です」 ラース・フォン・トリアー EL HABLADOR 隣島奥のかたりべ...