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来週月曜日に「メヂアの日」を開催するにあたって瞑想的な(越境しない散文)

来週月曜日に展覧会中のミズタマくんと「メヂアの日」を開催するにあたって瞑想的な(越境しない散文)※このはなメヂアに関係した人や関心のあった人にはぜひぼくやミズタマくんを知らなくとも読んでもらいたいなあ。

「このはなメヂア」というシェアアトリエを月に一度

オープンする日、「メヂアの日」という催しがあったことをご存知の方はいらっしゃるでしょうか?

毎月12日でしたね。

一度このはな部族を出て、戻ったわたしとしては、「適切な距離」は過去の自分ではなくいまを生きる意識レベルの宿った自分であるために自己を含めた他者とのあいだに存在するキーワードのひとつとなっています。

FH氏の妄想からはじまった「このはなアーツファーム構想」から約8年、FH氏の妄想を現実化し、現実を妄想として捉えていくような連鎖的な思考に、改めてFH氏個人のアイデンティティやこうでしか在れないというカルマくらいの両義的な荒さを包摂した規模の大きい作家性を感じます。ソフト建築的というのかなあ。

シェアアトリエ「このはなメヂア」(2013年に取り壊し)は物理的にはすでにないこと、そのこと自体を一度引き受ける作業が欠落しては「メヂアの日」という名のついた催しを建設的(クリエイティブ)なものとすることはできない。わたし自身このはなのコミュニティアートと関わらなくなって5年、過去の意識レベルに引き戻されるような催しを開催することは本意ではありません。

わたし(たち)が、このはなメヂアを運営したにあたって、表現された言葉は「アナーキー」でした。その建物が五感に与えるものはもちろん、すぐれて現実に即した表現だったと思います。つまり、そこに誰も存在することはしなかったのです。

合意形成の難しいシェアであった真実は個人的なものです。

個人のエゴを出発点とする創作を人を巻き込みながら荒々しく現実に落とし込もうとする者たちにとって合意というもの自体が、なにかに踏み出す手前のところによってしかなされないような現実的感覚があります。意欲や用途、そして住居、そのベクトルの違う個人が集まった場であるシェアされる半開きの物件で、ルールはできる限りつくらないという合意。その思考の涯では2つのエッセンスのみがその仕事の担い手としてフィルターを通過し、正当化されました。ひとつは、「使いやすさ」、もうひとつは「リスクマネージメント」でした。

後者においては、実際に、弾劾するノイズのような包摂し難い事故がその思考を展開させました。Y氏電動工具による大怪我。(2011年の震災後の春)誤作動や事故は賢者によっていつも建設的なものを駆動するエンジンとされてきました。

存在するものがわずかな違和感や抵抗感をみのがさないことやすべての瞬間が死の様なものと向き合っている覚悟を学ぶ機会になりました。

具体的にこのときから「このはなメヂア」はわたしの学びの場ではなくなったのかもしれません。

他の方の文章で、コミュニティアートはコミュニティの機能しているところには仕事と理解されないというように読める記述がされているのを読みました。それは裏を返せば、仕事と理解され得るコミュニティアートは行為の本人たちの意識の有無に関わらずそのコミュニティに内存していると言えるのではないでしょうか。コミュニティアートは「アーティスト」でない者が行為をして、「アーティスト」は観察する。コミュニティの機能しているところにアートがないわけではないのは、現代美術が文字通りいまある美術のすべてではないのと同じようなことと思います。

わたしたちのそのエゴイスティックな表現欲は行為として、仕事として存在しえるのでしょうか。「コミュニティはそもそもアートである」という語の定義に関わっている表現は可能であるが、「コミュニティにアートが介在する」という語の定義の後になされる表現は狭義には不可能ではないだろうか。わたしの真実はわたしにそう訴えかけてきます。なぜ「アート」がコミュニティの機能しているところに存在しないのか。それはおそらく「アート」の語の始原にあなたのエゴイスティックな欲望つまり妄想が関わってこないからでしょう。

妄想は現実化され、現実は妄想化され認識される。

他人の詩を書写し、他者のアートを自分で作ってみる、すなわちそれは根源への遡及、つまりは始原から超越するために、シュミラークルのような後者の作業ができるような日常からの体力つくりを忘れてはならないのです。それが言語的な体系であるか、それを拒否しているかに関わらずにソフト建築的なのでしょう。

PORTもFIGYAもPOSもASYLもGHETTOもNooo Kittyも「このはなメヂア」ではありません。

PORTもFIGYAもPOSもASYLもGHETTOもNooo Kittyも「このはなメヂア」です。

ミズタマくんの展示のレヴューに換えて

Snooo Of Nooo Kitty


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