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【Review】 美術とノイズ 即興の脱領土化・機械化

  • Snoo
  • 2016年4月27日
  • 読了時間: 4分

波形のコントロールが可能。生産年は不明だが、古いものに見受けられる。スピーカーはSansui APS1400

↓ 病院にて使用される、比較的新しい製造年のもののよう。アンプはvox pathfinder 10

↓美容健康用機器

受けたいのはメッセージよりもマッサージ

受けたいのはメッセージよりもマッサージ と言った人がいた。

メッセージはマッサージ とでも言ってみる?

製造年、用途、形態、さまざまに異なる属性のマッサージ機器5台を、同様にさまざまな属性のアンプ2台プリメインアンプ1台、スピーカー3台と組み合わせたものを場内に立体的に設置し、機器のモードを切り替えることによって信号を切り替えて音響の変化を起こす。

個々の機器は、人間をマッサージする効果を期待して人間によって作成された電子信号を、アンプで増幅し(アンプを通過しないものもある)スピーカーで周期性のある振動の波として放出する(ニコライの量子力学的物質としての音を思わせる)。

個別の響きの肝となる各々の機器をどのアンプ・スピーカーで鳴らすかという、個性の組み合わせについて、漢字に置き換えて考えるとのこと。辺・部首・造りといったイメージのようで、音響譜のようなものと捉えても良いだろう。具体的にどのような文字であるかは公開されない。ここでは作品の特性を考慮して、音にイメージを付与することなく、想像するだけにしておきたい。

音韻としての譜面を図形化したのはモートン・フェルドマン。それは絵画となり、その後、記譜、再現性を主とした音韻自体を書かない方法が、テリーライリーによって行われた。しかし、どの他者的なイノベーションもそれ自体が肝ではないのと同様に、それを含む多くの要素がいわゆる ”美術家として” の吉原のテクニックの音聴取の官能性への翻訳であることに着目したい。音響とは、極めて直接的なもので、それを官能性とも言い得るだろう。それは単に味覚や性的なものへの安易な比喩ではなく、官能的な状態における人間それぞれの個性が放つエントロピーの増大についてである。音響譜はそのエントロピーに対して、下意味に制限を設けるようなテクニックとしての魅力を持つ。

「自慰行為を続ける猿ではない。」という呪いを対抗的に解くのを助ける呪言。かもしれない。

音韻の地図とそれを失う境界線として意図された音響

5つの独立した機器の組み合わせによって発せられる音が立体的に構成されることによって、それぞれの音源は同期されていないことに気が付く。おのおののループの周期、異なるタイム感で意図された方向から発せられ、人間を含むものや面に跳ね返り、外に通過していく。もちろんサイン波とは程遠く倍音を含むものなのでその響きに差音(音響物理的に音同士が鳴らす音)が含まれてくる可能性などを考えると、機器の複数あることと入念に実験されて設置されることに具体的な効果はあるだろう。

もうひとつは、ハコ(BAR KITTY)の内部の立ち位置によって音聴取が変わること。つまりは均一な状態ではないことが意図されていること。重要なのは、意図されていることであり、均一な状況などそもそも在り得ない。しかし、意図することで再現性という音韻の地図とそれを失う境界線を音響によってLIVEのその一回性のもとに書き込むことに成功している。

即興の脱領土化・機械化

即興的にスピーカーやアンプを組み替えつつ、モードを変えつつというパフォーマンスや、他の演奏者との共演というのもひとつの可能性を感じさせるものであった。

呪われた自由

フリーは答えが同時に問いになる鏡の世界を生きていることへの自覚。そして、避けてはまた自ら作り出してしまうワナを生きていることへの自覚。けっして偽ものを掴まされている訳ではないのにそうあることへの自覚。

緊張した淡さの中での 

閉じた自由

閉じた自由の人々

フリーに良悪があるとしたら、あるのだろう。しかし、それを人に言ったところでなんの価値もない。

<美術とノイズ> ART and Noise 4/23 土曜日 SATURDAY 23 Apr / 7pm Open LIVE:・Keita Yoshihara 吉原啓太    ・Takayuki Kura (Theatre)   OPEN CHARGE(投げ銭) + 1DRINK ORDER 倉 孝幸による一時間のパフォーマンス。

不自由から自由を見出す即興的な美術家や音楽家はいますね。そんな感じの身体表現者です。彼と共演してみたい音楽家の方もいてもいいのになあと思います。どうですかみなさん?!

吉原啓太

美術家。インタラクティブな機械(一見そうは捉えにくいものもありますが、意味の韻踏みがてらであえて言い切ります)をチャンススペシフィックに捉えていくような作品が評価されているのですが、近年はその機械の機会の副産物的な音を伴った時間芸術=パフォーマンスをしている。


 
 
 

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