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【Review】写真とノイズ -Physical


『写真の本質』(スティーブン・ショアー著)という本がある。

著者は著名な写真家であり教授であり、彼が彼の思う写真の本質的な見方を指南する本である。分けられた見方の中で、メンタルレベルという区分とメンタルモデリングという区分がある。

メンタルレベルという見方は、写真は目に映ったものではなくその信号を脳で処理した上で作りあげた心像風景(メンタルイメージ)を見ているというもの。つまり、光を目の水晶体によって網膜に焦点を結び、網膜は視神経に沿って大脳皮質に電気的信号を送る。そこで、脳はこれらの信号を解釈して、メンタルイメージを作りあげる。人間が感情を動かされる主観を基に解釈しながら主観のイメージを作りあげているということ。

メンタルモデリングという見方はメンタルイメージを主観的に構成することである。モデル自体は無意識に作られる感動である。モデルを意識的に作成すればつまり、彼自身の洞察力に基づいた作る意志である。

心像風景と風景

もし風景がだれかさんの表現(創造)だとしたら、心像風景はわれわれの表現(創造)である

世界はさまざまな表現のヴァージョンである。

あますことのない表現と何も表し得ない表現の二極をさまよう潰し合いが、この世界を歩ませているとしたら、論述と文法のストリーミングされた生まれたての帝国主義がなぜかの国を攻撃するかは人の精神の単一性を持った傾向である納得したりしていたけど、それさえも表現でしかない。

そして世界はあるとはいえない。

▼mondsee

Takayuki Kuraによるソロパフォーマンスだった。

写真を意識したという。ちなみに、彼は写真を撮る。

そして、出演直前にトマトとバナナを買いに行った。

机に置かれたクラ-ベとベルとコンビニの袋。

扉の金具に吊るされたコンビニの袋。コンビニの袋は二つある。

CD-Rで再生された二曲。

それらは目の前で起こっている現実の風景とは異なる景色を写そうとする

舞踏手のように宙に吊られた身体と、それぞれ宙に吊られたものと空間、

それらが消費されない時間の上に乗せられている。道の無い

そう、人間は、ものになる。

ものである限り、彼はなにをやってもいいのだろう。

それ自体が喜ばしいことである。

即興という言葉が正しくなければ、見えない道を進むことが許されたもので、

彼もやはり呪われたものと言わざるを得ないだろう。

(もはや、新唯物論や思弁的存在論の中でも精神を高揚させるようなゲーム的な最新哲学に答える必要はない。それは他同様の新しいゲームであり、ゲーム的表現である。ゲーム的芸術を消費的に語らせようとする西洋現代思想の示す現実の罠に落ちる必要などない。)

彼は今日どんな風景に出くわすのか。

確実に忘れ去られるもの。彼を樹木に次ぎ木されえないものにはしたくない。

▼今村 達紀 Tatsunori Imamura

無呼吸ダンス

領域についてのアナロジーとその類推の彼岸と此岸の間にあるはずである堤防のわずかなゆらぎについて

呼吸人と無呼吸人と現代

と自分の尊敬するF氏が語られた・・・はずだ。(いやおそらくそれは記憶違い。)

無呼吸の領域を生成に始まるこの作品の冒頭部分を、彼は見逃さない。

無呼吸は領域ではなく、りょういき(領域そして生)

此岸から彼岸へと投げ出される無呼吸人。彼岸を生成する意志という風景において、その生成過程において彼の生き方が副産物的に重なり現れるのは此岸故に。

ダンスは行為である。行為は内存性によって無意味であり、テープは彼にとって驚くべきことに下意味である。(当然居合わせた我々には無意味)

やはり堤防のゆらぎは往復しなければならない。

そして、いまだ無呼吸人なるネオヒューマンなどはいやしない。

つまり、此岸にて呼吸をしないと生きることは出来ない。

もし、世界が何者かの表現であったとしたら

世界のほうが表現であり、われわれはその表現(創造)とは異なる表現(創造)をしようとしているのであれば、

それは無意識ということでもなく、なんらかの力というような心像の風景モデリングに馴染むことも拒否され続けなければならない。

ゆえに、彼はゆらぎと言ったのだったっけ。

是非、彼の仕事を見続けて欲しい。

<写真とノイズ -Physical> Photo to Noise -Physical 1 / 9 土曜日 SATURDAY 9 Jan / 7pm Open LIVE :・今村 達紀      ・mondsee Sound :*Sn+kazuto yokokura OPEN CHARGE(投げ銭) + 1DRINK ORDER 今回の○○とノイズシリーズは、今村 達紀氏、mondseeをお迎えします。音、写真はPhysicalを傍らに体験空間を用意したいと考えております。時間は各々でご用意ください。 写像は、カメラの構造にとっての像であり、人間の結ぶ像ではない。もはや、真を写す「写真」とは論理的には言いがたいものである。人間の結ぶ像は、想像力によるイメージであり、それ故にわれわれに地平の開拓を求めてきたのであろう。イメージとアナロジーにおいて、目などで見なくとも何色か決められるが故に、絵が画けるのである。20世紀~は特に写真の”真実”と散文に未だそれと知らない心を踊らされてきたのであろか。

では、写真表現にリアリティを与えるPhysicalなものは何なのか。 そもそもリアリティが存在しえるのか。 その、問いのたてから問ふてゆく。 写真は真実を写すことの不可能性に挑むという点では、絵画と変わらない。それが人間が作った機械であること。そしてそれが作られたところが西洋であることを忘れてはならない。 写真は機械である。産業革命の源泉となった西洋自然科学の生み出す複製する機械は呼気的なものである。写真を撮るということはそれが機械であるが故に絶対的に呼気的でしか在り得ないのにもかかわらず、しかしながら結局のところ我われが吸気的にしかものごとは見ることはできないことが、その地平の開拓を要求してきたとも言えるだろう。批評の目は観客の目である。その主客の統一された宙吊り状態が写真のリアリティである。 西洋楽器を使用する音表現も、その呼気的なものを孕んでいた。調律され求め得た純化された音という呼気そのもの。詩や絵画を源泉とする哲学や数学などの諸学問の切り開いた地平と同じ現代という地平の上で行われる音楽には、必然的にその呼気的な音から逃れていく必要があった。音楽において吸気とは、聴くことであり、不協和音のドビュッシーや脱魔女と家具のサティ、無と偶然のコントラストのケージ、主客を統一した空間体験のオリヴェロス、具体音楽、即興のデレクベイリー、ミニマリストたちなどは特に地平を開いてさらに音を聴くことでしか開けないところまでたどり着いたのかもしれない。それとは別に、西洋ハイクラス以外の音楽は本来的に在り方が違った。 そして、その地平で遊んでいるのが、自分たちに過ぎない。いまのノイズやテクノ、ハウスも新しいと思われている音楽も地平の空間体験を遊ぶこと以外は何もしていない。そうだ時間だ。 もっと、真剣にたくさんの音を聴き考えてみよう。リスニングには何か新たな地平がまだ必要とされているように思う。 地平を切り開くことと、人が仕事をすることを混同してはいけない。地平は個人が詩的に切り開き、芸術的哲学的に受容されるもので、そこには時代を含めたリアリティが必要である。一方、仕事は自分が何をしているかを吸気的に理会しながら生きることだが、これを表現するには詩的言語が必要であり散文言語では表現不可能である。散文には散文的な人間の心が用意されなければならない。散文的な人間の心には可能性があるのだろうか。 ▼今村 達紀 Tatsunori Imamura 関節を鳴らすサウンドパフォーマンス「関節話法」や、ルールにしたがって息を止めて踊る「無呼吸」などけったいなことをやっている。ある音楽家にいわせる と、光の射す厨房で和菓子を丹精につくっているようなダンスを踊る。最近の舞台活動:美術家 村田宗一郎との共作「visiting」。作・演出 桑折現の「To day」に振付・出演(踊りノ行くぜ!!? vol.5にて札幌、仙台、福岡、新長田、東京で上演)。演出・構成・細かい部分の動きのデザイン 塚原悠也 ( contact Gonzo ) の「Hurricane Thunder /Super Conceptual Dance no.001」に出演 (転用させていただいております。) ▼mondsee 「月の湖」はTakayuki KuraとKou Yamamotoを含む、梅田辺りの人通りの多いところで未明なる活動をしている団体。この夜は何を考え、だれが来る。何をするのか。そして、ゆっくり滞在してくれたら、皆でいろいろ話したい。 https://www.facebook.com/mmondsee?pnref=story スヌー(Bar Kitty, Nicanor - Bar Kitty Music -) ▼*Sn+kazuto yokokura Physicalは傍らに、体験する空間を用意します。Liveや制作や展示ではないminorな音の地平へ スヌー(Bar Kitty, Nicanor - Bar Kitty Music -)


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