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The Night Scotsman そして彼女の感じたもの

吉元 茉那 “55-57N″ Launch Party

06/12/’14 @BAR KITTY y FAT KITTY TEA & HERBS

 吉元 茉那の出版記念パーティーとその展示のオープニングパーティーを兼ねた会を催しました。お越しいただいた方々ありがとうございました。本人の詩の朗読、誰もが日常的に耳にする詩人のロバート・バーンズによって書かれたスコットランド伝統歌“Auld Lang Syne”の朗読、それぞれの詩についての話もありました。また、ご用意したレンティルスープとポリッジを食べて頂き、独特のバグパイプのドローン音(これがすごいのです)が響けば、彼女がスコットランドの大地で何を感じたのかを想像することのほんの少しの助けになったのかもしれません。

 彼女は主に絵と写真を表現として用います。音に対しても独特な感性を持っています。彼女が日本とスコットランドについての違いで、音のことを言っている点は本当はそこで何かに耳を澄ましていたのではないかと私は感じています。誤解をおそれずに申し上げると、彼女は決してお話が上手な方ではありませんが、感受性の豊かな自分の意思を持った女性です。彼女がスコットランドの大地で耳を澄まし観照的に感じたものは、わたしたち一人一人もまた、思慮深く向き合えるものではないかと思っております。ですので、作品とゆっくり向き合ってください。

スコットランドはもとはケルト系ゲール民族で、イングランドはゲルマン系のアングロ・サクソン系とは異なります。ヨーロッパのケルト系民族国家はセルティック・ネイションズと言われるスコットランド、アイルランド、ウェールズ、コーンウォール、ブルターニュ、マン島の6つのことだが、スペインのガリシア地方やポルトガルのブラガなども現代に深くケルトの文化(バグパイプなど)を残す地域として知られています。インド・ヨーロッパ語族ケルト系と呼ばれるが、それぞれのケルト系民族は同民族としてのアイデンティティを持っていたわけではないのでケルト系と呼ばれています。ゲルマン民族に追われて西へと逃れるまではドイツあたりまでケルト系だったようです。

個人的には、ロバート・バーンズの詩は、死というこの世との別れと結びつきました。友人を含めた自分ではない人と共有した記憶は、その人が死に失われたときには自分だけの記憶(認識)になってしまいます。同じ場で過ごし、自分の記憶していないことを証言してくれるはずの、また、自分の記憶違いを正してくれるはずの友人に感謝し、今日もおいしいお酒を酌み交わしたいと思います。乾杯

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